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横浜こどもホスピス「うみとおそらのおうち」を見学しました

執筆者の写真: Chie OomoriChie Oomori

更新日:2023年8月11日


先日、横浜の金沢八景にある、横浜こどもホスピス「うみとおそらのおうち」を見学させていただきました。


ここは2021年11月にオープンした施設。オープンして半年ほどのとてもきれいな建物でした。一般的に大人向けのホスピスというとがん患者さん向けの病院というイメージがありますが、こちらの施設は医療行為は行わない「おうち」。


病気と闘っているお子さんが、お家でゆっくりとくつろぐように、ご家族や大切な人たちと時間を共有する場所なのです。



日本でのこどもホスピスは、大阪につづいて2カ所目とのこと。横浜市の支援も受けているそうですが横浜在住以外の方も利用できるようです。


代表理事の田川さんからもお話を伺いました。

ご自身も当時6歳の娘さんを病気で亡くされた経験があるそう。その時の思いから子供向けのホスピスの設立に尽力されたとのことです。田川さんのお話はテレビなどでも取り上げられていますのでご覧になった方もいらっしゃるかもしれません。YouTubeでもアーカイブがありましたので私も何本か拝見しました。




建物に入ってすぐの壁には、利用したお子さんの手形が残されていました。手形をとるタイミングが難しいとおっしゃっていましたが、これからもっと増やしていきたいとのこと。


お子さんが、ここでご家族や大切な方々と楽しい時間を過ごしたという証をこういった形でも刻んでいくのですね。



こちらは1階の様子。寝そべっても楽しめるブランコもあります。

奥には調理ができるキッチンも。ご家族でお料理をすることもできますし、スタッフやボランティアの方がお食事を料理をすることもあるそう。


外にもブランコが設置されています。


この施設を閉鎖的な場所にしたくないという思いがあり、壁などで仕切られていないため

近所の子供たちが学校の帰り道に立ち寄ることが多いそう。

地域の人たちにも受け入れられて町に馴染んでいる様子が伝わってきます。



2階には寝室が2つと、バスルーム、リビングルームや大人がリラックスするためのサウナなどを備えた空間などがあります。


寝室の一つがこちら。

病院にいることの多いお子さんにとって、家族で川の字になって眠ることができるのも貴重な時間。なるべく暖かくリラックスできる空間というのを意識して作ったそう。

宿泊はまだ本格的には開始していないそうで、今は日帰りの利用がメインとのことでした。


日々お子さんのケアをしている、ご家族にとってもリラックスする場所として使ってほしいという思いがあるそうで、大人向けのリラックス空間にはサウナがあったり、ロッキングチェアなども備え付けられていました。


今後は日ごろ自分のケアを後回しにしているお母さん向けに、出張ヘアカットやネイルなどができたらいいなとおっしゃっていました。



寝室に隣接したお風呂。とにかく広い!

夏場はプール代わりに、ここで数時間過ごすご家族も多いのだとか。

大きいお風呂、楽しいですよね♪



おうちの中にはたくさんの明かりが優しく包み込んでくれています。


この「うみとおそらのおうち」。多くの人の募金などの支援で設計されました。そしてこのように素晴らしい施設ができて、これからは維持・管理をしていくための支援が必要とのこと。


ボランティアや寄付も募集中とのこと。

私も自分たちの力でできることを、仲間と一緒に考えたいと思います。


この空間全体が暖かい思いやりの気持ちが包まれていて、本当に心地が良く、素晴らしい経験でした。ありがとうございました。

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